初めて聴いたCD

 もう15年以上前のことになるけれど、アナログのレコードプレーヤー
に代えてCDプレーヤーを購入したのを機に、初めてCDを
買った。学生時代に活躍していて大好きだった八神純子のCD。
今日みたいに暑い中、田園コロシアムの野外コンサートに出かけて
いったことを思い出す。
 購入しようとした当時は、初期の彼女の作品はCD化されてなくて、
唯一手にすることが出来たのが「FULL MOON」だった。


 学生時代には、当然のことながらCDなんて影も形もなくて、
EP盤やLP盤のレコードが溢れていた。何度も聴いていると段々プツプツ
という雑音(懐かしい音ではあるけれど)が入るようになるので、
カセットテープに録音して聴いたものだった。
 だから、全く雑音のないクリアな音を聴くことが出来た時は、冗談ではなく
涙が出そうになった。鳥肌が立った!「凄い!」と思った。
今でこそ当たり前だけど、その時の自分には大きなカルチャーショック
だった。


 以来、収納スペースに困るほどCDが増えてしまったが、買ったCD
を処分したことは一度もないので、今でも当時のことを振り返りながら
彼女のCDを聴くことがある。
未だに彼女のCDは現役バリバリなのだ。

FULL MOON

FULL MOON