研修にて

 先日仕事の一環で受けた研修で、なかなか面白い問題が出題された。
一見易しそうだが、この5問の個々の出題意図を理解した上で、全問正解
する人はまずいないのだと言う。
 大抵は1問正解するのがやっとだということだった。私も挑戦してみた
が、やはり結果は1問正解だった。まあ、人並みということだろうか。
正解については、明日のブログで。

 以下のような原価の蕎麦屋がある。
もり蕎麦1枚当たりの売価、原価、損益
売価 1,000円
原価
材料等の比例費   300円
人件費等の固定費 600円
利益   100円
設問1
 午後の暇な時刻に近所のお客から蕎麦の注文を受けた。店員が早速出前に出かけたところ、途中でもり蕎麦をひっくり返してしまった。この時のもり蕎麦1枚の損失はいくらか。

設問2
 第1問と同様に、午後の暇な時間に蕎麦の注文を受け、配達の途中で蕎麦をダメにしてしまい、店へ戻って作り直して届けようとしたところ、注文主が余りに遅いので注文を断ってきた。折角作った2枚目のもり蕎麦も無駄にしてしまった。この時の2枚分の損失はいくらか。

設問3
 この蕎麦屋で閉店間際、1人の客がもり蕎麦をお願いできないかと入ってきた。店員はまだ火を落としていなかったので本当は作れたのであるが、面倒なので火を落としてしまい、もう作れないと断ってしまった。もし注文を受けていればいくらかでも儲けはあったはずである。この客の注文を断ったことでいくらの損失と考えられるか。

設問4
 この蕎麦屋は、手打ちでその日の分を作っている。客の多い日には、売り切れ次第、閉店としている。大変客の入りの多いある日、うっかり店員が蕎麦のひと玉を床の上に落としてしまい、蕎麦1枚分無駄にしてしまった。従って、落としてなければ1枚分の売上がこの日は多かったはずである。この時の1枚分の損失はいくらか。

設問5
 客の多い日には、手打ちの蕎麦が足りないことから、近所の製麺所から少し仕入れることにした。仕入原価は50円である。たまたま、夜になって、手打ちの分は売り切れたが、仕入れた麺が残っていたので営業していたところ、また店員がひと玉床に落としてしまった。この日は結局3玉売れ残り処分した。この日の店員が落としたひと玉の損失はいくらか。