二重奏の合わせ練習

 S先生からコンクール後に話があった、アンサンブルのメンバー
であるSさんとのプライムギターによる二重奏。その合わせ練習
のために、3時過ぎにロマニロスを抱えて藤沢の教室に向かった。
家を出て、ひとつ忘れ物をして後悔した。かなり寒かったので、
手袋を嵌めて行こうと思って忘れてしまったのだ。
 手が寒さのために悴んでしまったので、ウォーミングアップの
ための基礎練習を従来よりも入念にやらなければ、指が温まって
きそうもない。


 Sさんと合わせるのは今回で3回目ということになるが、2月4日
に出る曲目の中では、練習が一番進んでいないので、少々不安を持って
練習に臨んでいる。じっくりと取り組めば、決して難しいことはないと
思われるカルリの「セレナーデ」。私のパートは第一パート(楽譜の
上の方のパート)だが、私なら初見でもある程度弾けるのは当たり前と
いう見方をされるので、結構つらいものがある。
 楽譜を見ても、ある程度簡単ならば確かに初見も利くが、残念ながら、
今回の曲はそうしたレベルの曲ではない。私の場合、しっかり練習を
して臨まないと、本番では決して上手く弾けないことはよく分かって
いる。適当に誤魔化して何とかするというような器用な真似は昔から
出来ないタイプなのだ。とにかく、人よりも多く時間をかけて練習する、
これが練習に取り組む時の私の基本的な物の考え方だ。
曲の長さは3ページほどで、下の楽譜はその最初の1ページの部分だ。



 練習不足の状態ではあったが、練習を観ていただいたS先生によると、
先週よりは確実に進歩しているとのこと。あとは、二重奏を弾いている
という一体感をどのように出すかということが課題だ。そのためには、
早い段階で暗譜してしまうしか方法がない。そうしないと、いつまでも
楽譜を目で追うばかりになってしまって、まとまりに欠けた演奏に
なってしまう。
 二重奏はあくまでも、二人で合わせることに意味があるので、一人
わが道を行くといった類の演奏では二重奏にはならない。以前、そんな
状況を二重奏ではなくニ”独”奏のようだと評されたことがある。
お互いを意識しない冷たい演奏だと言われたこともある。表現こそ
違うが、多分同じことを言っているのだろうと思う。今回の演奏では、
演奏の内容はともかく、一体感のある二重奏だったと言われるような
演奏をしたいものだ。