雨と夢のあとで

 「Limit of Love 海猿」と一緒にもう一本借りて
きたのが、このドラマだ。テレビ朝日系列の金曜深夜枠
で放送されていたので、あまり注目はされなかった
ようだが、この時間帯のドラマ、なかなか面白いドラマ
が多く、このドラマもそのひとつ。尤も、私がこのドラマ
を観始めたのは全くの偶然で、もしその時間帯にテレビ
が付いていなかったら、多分見逃していただろうと思う。
原作は柳美里の同名小説で、幽霊を扱ったホラー小説と言う
べきだろうか。ただ、ドラマではもう少しハートフルな
テイストで味付けされた、所謂ファンタジー・ホラー?と
言うべき内容になっている。



 、桜井朝晴(沢村一樹)と桜井雨(黒川智花)とは血の
繋がっていない父娘。無論、雨はそのことを知らない。
 朝晴が旅先で亡くなって、幽霊になって雨のもとに
戻ってくるところから物語は始まる。相手と心が繋がって
いないと、その幽霊を見ることが出来ないという設定に
なっていて、朝晴を見える人間と見えない人間が周りに
いることから、雨に自分の死を悟られないようにするために
色々と難しい事態が発生する。その難しい事態をさり気なく
機転を利かせて、上手く回避する手助けをしてくれるのが、
隣人の暁子(木村多江)。このドラマの鍵を握るもう一人
の人物だ。他にも、ブラザートム、美保純、速見もこみち
などの周りに集う人々が、この父娘を暖かく見守っていく。



 血は繋がっていなくても、強く心が結びついているこの
父娘の別れのシーンは結構ぐっとくる内容になっていて、
思わず惹きこまれる。
 特に黒川智花は、NHK連続テレビ小説「こころ」に出て
いたころから注目している女優さん。まだ、そのころは小学生
だったと思うが、子役なのに時々どきっとする表情をしていた
ことを思い出す。


http://www.tv-asahi.co.jp/ameyume/


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雨と夢のあとに DVD-BOX

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