ニューイヤーコンサート

 緊張しっぱなしの状態で、いよいよ2月4日当日を迎えた。
11時集合ということだったので、ゆっくりで良かったのだが、
朝7時半には目が覚めてしまった。
 演奏するための衣装に趣向を凝らすグループもあるようだが、
私の場合は、Sさんとの二重奏のために赤いネクタイを持っていく
だけだから、ギター以外には特別荷物になるものはない。しかし、
アルトギター(コントレラス)とプライムギター(ロマニロス)
2本を抱えていかなければならないので、いささか大変だった。
 ただ、ニューイヤーコンサートとなれば、ある程度のキャリア
のあるメンバーは数多く演奏することが殆どであるため、必ず
複数の楽器を弾くことになる。その意味ではいつものことなのだ
が、今回はピアノも加わったので、自分で思っていた以上に負担
は大きかった。


 藤沢教室はN校本院であるため、他の教室に比べると生徒の数
が圧倒的に多く、今回の演奏プログラムは79番まで!出演する
生徒の人数は120名!1時に開演して終演予定はなんと7時半!
演奏者の数以上にギターが集まるから、ギターケース置き場を
確保するために、なんと先日アンサンブルの合同練習で使用した
3階の講義室がその場所として提供された。今回の演奏会場は
以前紹介したFスタジオ。小さいけれど、音響効果や照明なども
本格的なホールだ。


http://d.hatena.ne.jp/barrios/20061212#p1


 演奏終了後はそのまま流れ解散になる訳ではなくて、K先生による
審査講評などもあり、後片付けをしてから帰ってくると、多分10
時を回ることになると予想出来た。
本当に長〜い一日である。


私の演奏順は以下の通り。


  2番  故郷を離るる歌  ドイツ民謡    アルトギター
  39番 風のように    S.E.N.S  ピアノ
  64番 前奏曲第5番   ヴィラ・ロボス  プライムギター
  68番 ポロネーズ    カルリ      プライムギター


 その後はアンサンブルで、エーデルワイス、アンダルシア、そして、
小さな世界が最後。いずれもアルトギターでの演奏ということに
なる。こうして見てみると、一箇所に固まって出る訳ではないので、
一見すると楽そうだが、ずっと緊張した状態でいなければならない
ので、精神的にはきつい。写真を撮ろうかとも考えたが、他の出演者
に頼む訳にもいかないし、自分自身もとても今回は余裕がなくて、
自分たちの演奏に集中することに決めた。


 以下は、自分の演奏と審査講評でのK先生の批評と併記して書いて
おこうと思う(青字はプラス評、赤字は改善点)。

「故郷を離るる歌」
  選曲良い。
  まとまりのある演奏。
  最後のリトは、自然な終わり方で良い。
  女性が多ければ、もっと良かったが・・。

「風のように」
  左手のアルペジオ、難解なのによく頑張った。  
  少し姿勢が前屈みの傾向あり。
  ピアノの鍵盤から、少し離れる意識も必要。

前奏曲第5番」
  難曲。
  各フレーズの間が切れてしまうのが残念。
  ロマニロスの特徴を生かした選曲。
ポロネーズ
  重奏としての一体感あり。
  もう少し、速いテンポで弾いて欲しかった。


 スーパーキッズの小学校5年生の演奏、火曜アンサンブル
の主要メンバーによる女性四重奏など、いろいろと楽しめる演奏が
続き、聴衆と巻き込んでの時間はあっと言う間に過ぎていった。
最後の「小さな世界」はいよいよ今回で弾き納め。自分で言うのも
なんだが、最後にふさわしい素敵な演奏だったと思う。


 K先生の審査講評を聴きながらの懇親会、そして出演者全員
による記念撮影、最後に後片付けを終えると予想通り10時
近かった。下手なりに精一杯頑張った長いニューイヤーコンサート
だったが、自分の演奏が全て終わった後、S先生に「今日の演奏
が一番良かったよ。」
と言われたことで、この数ヶ月の努力が
報われたような気がした。