最大の難関突破

 今回の3月決算で一番大変な某会社の決算作業
が何とか峠を越えた。非常に数多くの営業所
や工場が各地にあるため、当然のことながら
分割法人に該当し、なおかつ会社の規模が大きい
ため、外形標準課税の適用もある。
 この会社には、昨年税務調査が入り、過去2年分
の修正申告をしているという状況も加わり、これだけ
でも、申告書の作成は厄介だ。さらに、この会社は
試験研究費の特別控除、寄付金、受取配当、外国税
控除など規模の小さな会社ではあまり出てこない別表
の添付も通常必要になる。


 おまけに、今年は商法改正などにより決算書の
フォーマットが大きく変わっていて、この会社は
税効果会計の適用もしている。資料を整理して、申告書
や決算書に数値を反映させていく過程で、ひとつでも
判断ミスや入力ミスをすると、また最初からやり直しと
いう事態になるため、慎重を期したいところだが、今日
の夕方がドラフトの作成のタイムリミットであった
ため、実質的な作業日数はわずか2日しかなかった。
 この会社の決算が終わったことで、今まで圧し掛かって
いた肩の荷が下りたような気がした。