高矢禮(ゴシレ)行き

 台風が近づいてくるという生憎の天気模様では
あったが、かねてから予約してあった高矢禮(ゴシレ)
に出かけていった。高矢禮は、白金高輪の駅から
歩いて2〜3分のところにあるため、雨の影響は
殆ど受けずに済んだ。



 今回は、両親の金婚式の祝いと義弟の誕生祝い、
そして少し遅くなったが、甥っ子の中学入学祝いの
ためで、特に母が行きたがっていたのだ。高矢禮
は韓国の宮廷料理を再現したものを食べさせるお店
で、俳優のぺ・ヨンジュンのプロデュースによる
ことから、マスコミに取り上げられる等、人気が
あるらしく、そのため料理については予約のみで、
飛び込みで食べることは出来ないそうだ。



 また、料理には化学調味料を一切使わないのもこの
お店の特徴で、女性従業員は民族衣装のチマ・チョゴリ
を身に着けていて、接客態度もなかなか良かった。
 聞いてみると、従業員の殆どはソウルから来ている
らしく、開店前に2ヶ月ぐらいの間研修を受けたのだ
とか。



 食事はどれもとても美味しかったが、金の箸の重さに
慣れていないせいか、どうしても箸が金の食器にぶつかって、
チ〜ン!と音がしてしまう。食器も手に持つとずっしり
と重い。韓国では食器を手に持つという習慣が無いそう
で、寧ろ行儀が悪いということになるらしい。



 私自身、全部食べるのはとても無理という量の料理だった
が、日本では綺麗に食べるのが礼儀なのに対し、韓国では
食べ切れずに少し残すのが礼儀だそうで、全て食べてしまうと、
料理を出した相手に対し、「足らなかったのか?」と思わせて
しまうのだという。
 そんなことは全く知らなかったが、とにかく美味しい料理
を十分に堪能出来て、とても楽しいひと時を過ごすことが
出来た。