BGMを聴いて

 今日のように、時間を持て余してしまうような時には、
音楽を聴いているに限るが、今日は早速昨日落とした
2枚のCDの曲を聴く。


 松下奈緒の「Dolce」の中で一番気に入ったのが、組曲
の第3曲の「藍の記憶」。短いながらも、何とも切なく
微妙な旋律で、悲しくも懐かしい過去を振り返りながら、
それでも未来を見据えて前向きに生きている姿勢を感じ
させるようなバラード曲。ボーナスDVDにも収録されて
おり、「アジアンタムブルー」の映画宣伝のバックでも
流れている。


 そして、村治佳織の「ライア&ソネット」。発表会で
弾こうと思っている「前奏曲第5番」も収録されている
ので、聴いてみたのだが驚いたことが2つ。まず、今まで
聴いたどのCDの第5番よりもゆったりと弾いていること。
それでいて実にメリハリが利いていて、速く弾いている
ように感じさせるその弾き方の妙が見事。
 2つ目は、ひとつひとつの音を実に丁寧にたっぷりとした
音で弾いていること。ギター、弦、爪のコンディション、
右手の指のフォームとタッチ、左手の指の押え具合等、
どれかひとつでも良くない条件があると、決して出すこと
の出来ない見事な音色にただただ驚くばかり。びれる音も
指をスライドさせる時に生じる音も全く感じられなかった。
 やはり、ゆっくりと弾いて、ひとつひとつの音を大切に
することが曲を攻略する近道であるような気がした。