あと1週間

 東京の交通手段をかなり長時間停めることになる今回の
ラソン。走る選手やジョガーには大いに頑張ってもらいたい
が、混乱を招かずに、無事終了することを願ってやまない。

18日に東京マラソン、走者3万人に道路6時間半封鎖


 銀座や皇居外苑、浅草などを3万人の市民ランナーが駆け抜ける「東京マラソン」(東京都、日本陸上競技連盟主催、読売新聞社など共催)が18日に開催される。

 都心の道路を最長6時間半“封鎖”し、1万人以上のボランティアが運営を手伝うなど、国内のマラソン大会としては空前のスケール。都や警視庁では、号砲の直前までランナーの円滑な誘導や観衆の混乱防止に知恵を絞っている。

 東京マラソンニューヨークマラソンなどの海外の有名な大会にならって創設された。招待されたトップ選手と一緒に、国内外から参加する3万人がゴールを目指す。日本陸連の桜井孝次副会長は「せいぜい数百人のエリートが走る大会とは全く違う」と話す。

 完走者を多くしようと、ゴールまでの制限時間を7時間にしたため、日比谷通りや晴海通りは5〜6時間半も通行止めになる。警視庁は5000人態勢で、コースと狭い道路との合流点など約600か所を遮断。信号機を調整して環状7号線などの周辺道路からの都心部への車の流入も絞る。都などでは沿道警備に陸連の審判員ら5100人のボランティアを配置する。

 沿道への影響も大きい。日比谷通りに面し、北側と西側の通行が規制される帝国ホテルでは、予約時に宿泊客への説明を徹底し、当日はチェックアウトした客を新橋駅に送る臨時シャトルバスも運行する。

 ランナーへのサポート態勢も大がかりだ。選手の着替えなどをゴールの東京ビッグサイトまで運ぶのは11トントラック36台。約2・5キロごとに設けられる給水所では、紙コップを並べた段ボール箱を積んでランナーを待ち受ける。意外な弱点になりそうなのはランナー用のトイレで、スタート地点の都庁前には当日、仮設トイレが500基用意されるが、全員が使うと1人1分でも1時間かかる計算で、増設も検討されている。

 シューズのひもに通して着けるタイム計測用の「RCチップ」は、5キロごとの通過タイムをセンサーで読み取り、家族や知人も携帯電話で見られる仕組みになっている。

(2007年2月10日14時25分 読売新聞)

大成功か、大混乱か―東京マラソン

3万人が出場、アジア最大規模となる初の「東京マラソン」が18日、東京の中心部で開催される。写真は初めてマラソンのコースとなる東京・銀座の中央通り(8日午後)
時事通信社