走ることっていいなあ。

 普段、特に何も無い日曜日は惰眠を貪るのが常
だが、今日は東京マラソンの中継があるので、珍しく
8時半過ぎに起床。テレビ中継に見入った。日頃
見慣れた東京の街をランナーが駆け抜けていく姿、
生憎の天気の中ではあったが、正直言って羨ましい
思いで一杯になった。来年も開催されるのであれば、
鍛錬してチャレンジしてみたい、そんな気持ちに
なった。


 優勝したジェンガ選手の走りも素晴らしかったが、
今回でラストランになった有森選手の転倒しながら
の頑張りにも拍手を送りたい。


「区切りに満足」有森さんがラストラン…東京マラソン

引退レースの「東京マラソン」を女子5位でゴールした有森裕子さん バルセロナ五輪で銀、アトランタ五輪で銅メダルを獲得した有森裕子さん(40)は途中、転倒のアクシデントに見舞われたが、「現役最後のレース」を目標の2時間台(2時間52分45秒、女子で5位)で完走した。

 2001年11月の東京国際女子マラソンを最後に休養を宣言し、フルマラソンは5年3か月ぶり。周囲からは「もう無理でしょう」との声も出ていたが、「私はまだマラソンランナー」との思いを持ち続け、この日に備えてきた。

 沿道から「有森、頑張れ」という声援が聞こえた。「まだ、(有森を)覚えていてくれる」。うれしくて、泣きそうになった。22・7キロ地点で後続ランナーと接触。12回目のマラソンで初めて転倒した。体を地面に強く打ちつけ、ひざなどから出血した。だが、「はってでもゴールする」とのレース前の誓いを守り、走り続けた。

 ゴールでは、岡山から駆けつけた父親の茂夫(しげふ)さん(72)や母親の広子さん(66)らに迎えられた。「多くの人に支えられて最高のレースができた。区切りを迎えることができて満足です」。

 最後は、すがすがしい笑顔だった。

(2007年2月18日20時20分 読売新聞)