祖母の法事

 今日は、祖母の17回忌の法事があり、東京
の本所まで出かけていった。午前中まで雨が降って
いて、どうなるかと思ったが、法事が始まる午後
には薄日が差して、どうにか天気は回復した。


 脳梗塞で倒れて寝たきりの生活を送っていた祖母が、
入院先の老人専門病院で亡くなったのは、16年前の
3月15日のことだった。
 もうそんなになるのかという実感は、正直言ってまだ
湧かなかった。その間、そこに集った皆それぞれに、
それなりの歴史が刻まれ、それだけ年を重ねたという
ことが、父の白髪混じりの頭や、高校生になった甥っ子
を見ると、何となく実感することが出来た。


 「光陰矢のごとし」という言葉がある。時間の経過
が年を重ねるに従って速く感じられるようになった
今日この頃、この言葉の持つ重さのようなものを
噛み締めながら帰って来た。