東京大空襲は62年前

 ニュースで、太平洋戦争時の東京大空襲の特集をやって
いたので、観ていたが、この空襲で死んだ犠牲者の数は
10万人とか。記憶に新しい阪神淡路大震災の死者が6千人
ということだから、如何に凄まじい修羅場だったかが
分かる。焼夷弾の雨の中、九死に一生を得たという方の
当時の体験が語られていた。


 私の父も、その当時は横浜に居て、その日の東京の方の
空は真っ赤だったと言っていた。その父も、その後横浜が
同じように空襲に遇った時には、襲い掛かる火の粉から自宅
を守ろうと懸命にバケツに水を汲んで、火を消そうとしたこと
があるそうだ。
 平和であることは何物にも代え難い大切なことだが、過去の
悲惨な戦争のことを語り継ぎ、二度と同じ過ちを繰り返さな
いという思いを心に抱く日があってもいいのではないだろうか。

東京大空襲から62年、犠牲者弔う大法要



東京大空襲の犠牲者を弔う大法要に参列した人たち(10日、都慰霊堂で) 一夜にして約10万人が亡くなった東京大空襲から62年を迎えた10日午前、犠牲者を弔う大法要が、東京都墨田区の都慰霊堂で営まれた。

 高円宮妃久子さま、石原慎太郎都知事のほか、被災者や遺族ら計約350人が参列。犠牲者の冥福(めいふく)を祈って、正面の祭壇に手を合わせた。

 空襲で1歳の長女を失った塚越よねさん(83)(墨田区)は「生きていたら、お嫁に行って、私の話し相手にもなってくれただろう。そう思って悲しくなります。いつまでも生きて供養を続けたい」と静かに語った。

(2007年3月10日11時44分 読売新聞)